AT-1新富士駅店の社長ブログ

【経済サロン】プリウス頼みには限界も [プリウス]

投稿日時:2009/07/01(水) 15:53

【経済サロン】プリウス頼みには限界も
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090701-00000151-san-bus_all
7月1日15時53分配信 産経新聞

 トヨタ自動車のハイブリッド車(HV)「新型プリウス」の勢いが止まらない。5月18日の発売から受注台数は1カ月間で約18万台に達し、「把握している限り前例がない」(トヨタ広報部)ほどの売れ行きを示している。

 これはホンダが2月に発売した新型HV「インサイト」の1カ月間の受注台数のほぼ10倍で、納車は7カ月先の来年1月下旬という人気ぶりだ。

 世界最強の製造業といわれるトヨタだが、昨秋以降は国内外工場での減産、赤字決算…と暗い話題が続いた。今年度の連結売上高は16兆5000億円見込みと、2年前に比べて10兆円も目減りしている。

 それだけに新型プリウスのヒットは久々の明るい話だが、少しばかり過熱しすぎてはいないだろうか。プリウスの注目度が高まれば高まるほど、他のトヨタ車の存在が薄れていくような気がしてならない。

 昨年9月に渡辺捷昭(かつあき)前社長(現副会長)が「プリウスに続く市場創造型のクルマ」と期待を込めた超小型車「iQ」。発売から半年以上がたち、その車名が話題にのぼることは少なくなった。高級車ブランド「レクサス」も巻き返しにむけた有効な手立てを打ち出せていない。

 「新型プリウスが大人気というのは当然歓迎すべきこと」。トヨタ系販売会社のある役員はこう話した上で「ただ、痛し痒しの面があるのも事実」と明かす。

 納車が半年以上待ちと聞かされ、購入を断念する人も少なくない。新型プリウスが来店を促すきっかけにはなっているものの、人気が集中しすぎて他車種には目もくれず、店を後にするという。

 5月の新車販売ランキング(軽を除く)で一躍、首位に躍り出たプリウスだが、トヨタ全体の販売台数は前年同月比2割減。別の販売ディーラーも「(プリウス人気で)売れないクルマが今まで以上に売れなくなった」と嘆く。

 トヨタは他車種にもHV仕様を設定しているが、実際に売れているのはほとんどがプリウス。ただ、そのプリウスも全販売台数の5%に満たず、全体の底上げにはつながっていない。

 プリウスは優秀なエコカーだが、今の異常人気は一種のブームである。いずれ売れ行きも落ち着くだろう。それまでにトヨタは復活のシナリオを描くことができるのか。未曾有の自動車不況を乗り切るには、プリウスだけではあまりにも心もとない気がする。(経済部次長・島田耕)


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