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トヨタ新体制スタート 章男氏支える“5奉行”

[トヨタ自動車] 投稿日時:2009/06/26(金) 08:05

トヨタ新体制スタート 章男氏支える“5奉行”
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090626-00000127-san-bus_all
6月26日8時5分配信 産経新聞
 ■市場分割し統括

 創業家出身の豊田章男社長率いるトヨタ自動車の新経営体制がスタートした。最大の経営課題である過剰生産能力問題解消に向け、豊田社長は、「とにかく1台でも多く売る」と意気込む。支えるのは事実上の最高意思決定機関である副社長会のメンバー5人だ。副社長が直接、それぞれの各地域のマーケット状況を把握し、的確に事業戦略を進めることができるようにした。しかし、新車販売不振は世界規模で続いており、逆風下での新社長のかじ取りが注目される。(平尾孝)

 「車は道で作られる。それぞれの国にそれぞれの道があり、それに見合った車が求められる」

 豊田社長は、日本を起点とした商品開発の限界をこう説明する。新体制では、5人の副社長に経営企画などの主担当以外に地域担当を持たせた。海外市場は北米、欧州、中国、豪州・アジア、中近東・中南米・アフリカの5地域、それに国内と分け、それぞれの市場に副社長が就く。

 副社長は、権限と責任を持ちながら、担当地域のニーズに合った商品開発と販売戦略を練り、それぞれの市場でまさに1台でも多くの車を売ることに専念する。欧州ではディーゼル車がエコカーの主流の中、「ハイブリッド車に軸足を置き、存在感を強める」(佐々木眞一副社長)。新興国向けでは「独自の商品を投入する」(布野幸利副社長)考えだ。

 世界同時不況の影響を受けて新車販売は、なかなか回復してこない。過剰生産能力を指摘されるトヨタだが、社員解雇につながるような生産拠点の閉鎖は、創業家社長といえどもできない。「トヨタを支える労使の関係」(豊田社長)を維持することは、トヨタ歴代トップの命題だからだ。

 新経営体制は石にかじりついても販売台数を増やし、過剰設備と需要のギャップを埋めなければならない。

 お手本は新型ハイブリッド車プリウスだ。当初想定価格よりも約40万円安く設定する最低価格205万円を、現場でのコスト削減によって実現させた。「お客さまの求める価格に近づけた」(豊田社長)ことで、発売1カ月で累計18万台の受注、現段階では20万台というかつてない水準につなげた。

 しかし、課題もある。プリウスが好調な半面、「カローラ」や「マークX」といった主力車はかつてないほどの販売不振に陥っている。プリウスにユーザーを奪われたためだ。

 新しい考え方の車が当面、限られた車種になるだけに、トヨタ全体の販売台数の底上げにどれだけ寄与できるかは未知数。豊田社長は、平成23年3月期での黒字回復を目標に掲げるが、与えられた時間は短い。 

トヨタ 14年ぶり創業家 53歳・豊田章男新社長始動

[トヨタ自動車] 投稿日時:2009/06/25(木) 22:26

トヨタ 14年ぶり創業家 53歳・豊田章男新社長始動
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090625-00000026-maip-bus_all
6月25日22時26分配信 毎日新聞


会見する豊田章男トヨタ自動車社長=東京都江東区で2009年6月25日午後3時17分、小出洋平撮影
 23日の株主総会後の取締役会で創業家から14年ぶりにトップに就いたトヨタ自動車の豊田章男新社長(53)は25日、東京都内で就任後初の記者会見を開いた。10年3月期も2期連続の巨額赤字を見込む「どん底からの船出」(豊田社長)に、7月から1年間、自身の役員報酬を3割自主返上するなど、再生への意気込みを示した。「原点回帰」を掲げ、エコカー(環境対応車)強化や新興国での販売拡大、コスト削減で11年3月期の黒字転換を目指すが、急成長で大きなひずみを抱えた巨艦・トヨタの構造改革は難作業。創業家の求心力が試される。【米川直己、宮島寛、大久保渉】

 ◇「プリウス頼み」脱却急務

 「いくら利益を出すかではなく、どんな車をいくらの価格で出せば、顧客に喜んでもらえるかが重要だ」。25日の会見で豊田章男社長は、収益優先の経営から、顧客目線を重視した経営にかじを切る方針を強調した。

 トヨタは米国など先進国での販売増加で03年以降、業績を急拡大。06、07年度には営業利益が2兆円を超え、08年には米ゼネラル・モーターズ(GM)を抜いて世界販売首位になった。しかし、利幅が大きい大型車・高級車に偏るひずみも生じ、世界不況での傷口を深くした。

 豊田社長はこの経緯を「大変な勢いで成長したが、身の丈を超えた仕事となり、トヨタの強みが発揮できなかった」と指摘。原価低減による「良品廉価」という原点に戻ることで経営を立て直す考えだ。

 自らの決断で最廉価モデルの価格を旧型より約30万円も下げた3代目プリウスはその実例。発売1カ月で18万台超の受注を集め、5月の国内新車販売(軽を除く)トップとなった。しかし、プリウスがカローラなど主力車の需要を食いつぶしているのも事実で、5月のトヨタ車全体の販売は前年比2割超も減っている。「良品廉価」をプリウス以外の車種に広げることが課題だ。

 また、再生のカギとなる中国など新興国戦略で、豊田社長は「総花的な商品構成を改め、地域ニーズに合った商品を開発・提供する」と説明。中間層向けファミリーカーの投入などで巻き返す戦略を描く。しかし、中国ではトヨタの販売シェアはGMの約半分の6%(08年)。インド、ブラジルでは3%しかなく、新興国シフトが収益に貢献するには時間がかかりそうだ。

 さらに、国内外での過剰設備・人員体制も問題だ。トヨタの年間生産能力1000万台に対し、09年度の世界販売計画は650万台。豊田社長は雇用重視のトヨタウェイを意識し「需要回復時に備え、工場は閉鎖しない」とするが、景気動向次第では収益回復どころか赤字膨張の要因になりかねない。

 ◇構造改革へ「大政奉還」

 「『産業報国の実を挙ぐべし(良いものを作り、社会に貢献する)』との(トヨタグループ創始者)豊田佐吉の遺訓に立ち返る」。豊田章男社長は25日の会見でアピールした。

 トヨタ自動車の事実上の創業者、喜一郎氏を祖父に、82~92年に社長を務めた章一郎氏(現名誉会長)を父に持つ章男氏は84年の入社以来、「将来の社長候補」と言われてきた。しかし、53歳でのトップ就任には、10年3月期に8500億円の営業赤字を見込まざるを得ない歴史的な経営悪化が影響している。

 95年以降の奥田碩氏(現相談役)ら非豊田家トップによる拡大路線が世界不況で挫折。業績回復にはグループ一体の大胆な構造改革を進める求心力が必要だ。そこで「トヨタグループの旗」(奥田相談役)である豊田家の章男氏に社長を頼む“大政奉還”に動いたと見られている。

 1月の社長内定時には「豊田の姓に生まれたのは自分の選択ではない」とはにかんでみせた章男氏も、今では求心力の必要性を痛感している様子。25日の会見では「豊田の姓のお陰で多くの人に会い、指導を受けた。社業を通じて恩返ししたい」とトヨタ再生に「豊田家の威光」の活用を辞さないしたたかさをのぞかせた。

 ◇豊田章男社長一問一答

 トヨタ自動車の豊田章男社長が25日、社長就任後初めて行った会見の主なやり取りは次の通り。

 --14年ぶりの創業家出身社長になった。

 今は誰がトップになっても大変。豊田章男として信じることを大胆にやる。豊田姓に生まれたことで多くの人から指導を受けた。社業を通じて恩返しできるように努める。

 --黒字化のめどは。

 懸命に原価改善の努力をし、固定費の削減を少しでも上積みしたい。3期連続の赤字を回避するため、できる限りの手を打つ。営業利益の大幅赤字は、じくじたる思い。嵐の中でスタートを切るが、私を含め株主総会前の代表取締役9人は、賞与ゼロに加え月額報酬の一部自主返納でけじめをつける。私は7月から1年間、3割を自主返納する。

 --米国で合弁工場を運営するGMとの関係はどうする。

 ヌーミー(合弁工場)の件は、現時点で(GMが生産する)バイブの生産終了以外何も決まっていない。

 --建設中断中の米ミシシッピ工場の稼働時期は。

 経済状況が変化するまで凍結する方針に変わりはない。

 --前体制をどう評価するか。

 新体制は嵐の中の海図なき航海に出発した。昨日の天気をああだこうだ言っている余裕はない。【大久保渉】

 ◇トヨタの歴代社長

1937~41年 豊田利三郎

  41~50年 豊田喜一郎

  50~61年 石田 退三

  61~67年 中川不器男

  67~82年 豊田 英二

  82~92年 豊田章一郎

  92~95年 豊田 達郎

  95~99年 奥田 碩

  99~05年 張 富士夫

2005~09年 渡辺 捷昭

  09~    豊田 章男

注)1937~82年はトヨタ自動車工業

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