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AT-1新富士駅店の社長ブログ

トヨタは精度 ホンダは速度 低価格HV 秘訣は現場改善 [ハイブリッド車(HV)]

投稿日時:2009/06/10(水) 08:16

トヨタは精度 ホンダは速度 低価格HV 秘訣は現場改善
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090609-00000024-fsi-bus_all
6月10日8時16分配信 フジサンケイ ビジネスアイ
 従来モデルよりも約30万円安い最低価格205万円で市場に投入したトヨタ自動車のハイブリッド車(HV)「新型プリウス」と、同189万円のホンダのHV「インサイト」。HVは値段が高いというイメージを打ち破り、200万円前後まで低価格化できたのは、コスト削減手法を導入したからだ。両社の工場の “カイゼン”効果をみた。

 「新型プリウスだからではなく、普段から工程段階でしっかり作り込み不良品は出さない」。8日に堤工場(愛知県豊田市)のプリウス生産ラインを報道関係者に初公開したトヨタ自動車の藤岡高広常務役員は、従来からの努力を強調した。

 とはいえ、プリウスならではの工夫もみられる。組立工程では、ボンネット内部に取り付ける制御装置「インバーター」の周囲にウレタン製の緩衝材を敷く。インバーターはコンピューターで制御する精密部品で、取り付ける際にぶつけたりして傷つけないための工夫だ。また、ガソリン車の2倍以上の電子部品を使うため、検査項目が3倍近くになることから、新たな検査システムを開発。検査時間の短縮化を図った。検査ラインには全長40メートルの遮音ブースも設け、スイッチ操作などの異音を見つけやすくした。

 検査段階で問題があると判断され、修正が必要になるのはわずか0.05%。1日の生産台数は2300台なので、1台の不良が出るか出ないかという水準だ。不良品を生まない工夫の積み重ねが、生産コスト圧縮と販売価格引き下げの原動力となった。

 一方、インサイトを生産するホンダの鈴鹿製作所(三重県鈴鹿市)。2001年から生産する「シビックHV」をベースに製造手法の改良を重ねた。ニッケル水素電池と制御装置を組み合わせた電気モーター「インテリジェント・パワー・ユニット(IPU)」の組み立ては、インサイトでは従来のセル生産からライン生産に変更。ロボットを使うことで1台当たりの製造時間は従来の23分から、52秒と大幅に短縮した。モーターのコイルを巻く装置の速度も従来比2倍に高速化。ボディーのプレス工程でも、左右のインナーパネルを同時加工するなどで、全体の製造コストは従来比40%削減できたという。

 HVはエコカー減税などの追い風もあって、5月の車名別ランキングではプリウスが1位、インサイトが3位に入り、人気車種に躍り出た。今後は電気自動車などHVのライバル車が続々と登場する。この追撃をかわすためにも、両社のコストダウンへの戦いは続く。(松村信仁)

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