AT-1新富士駅店の社長ブログ

BMWアクティブハイブリッドX6 [ハイブリッド車(HV)]

投稿日時:2009/08/13(木) 00:00

BMWアクティブハイブリッドX6
http://response.jp/issue/2009/0813/article128365_1.html
2009年8月13日

BMWは13日、BMWとしては初のフルハイブリッド車、『アクティブハイブリッドX6』を発表した。直噴ガソリン4.4リットルV8ツインターボに2つのモーターを組み合わせ、量産ハイブリッド車としては最強の最大出力480ps、最大トルク79.5kgmを発生。それでいて、燃費はベース車両に対して 20%向上させている。

BMWは2007年9月のフランクフルトモーターショーで、『コンセプトX6アクティブハイブリッド』を披露。現行X6の市販前に公開したコンセプトカーで、パワートレインにはGMやダイムラーと共同開発した2モードハイブリッドシステムを搭載していた。今回の量産仕様車は、このコンセプトカーの考え方を受け継ぐものである。

ベースグレードはX6のトップグレード、「xドライブ50i」。ハイブリッド仕様のエンジンは、50iと同じ直噴ガソリン4.4リットルV8ツインターボが選択された。エンジン単体での最大出力は400ps/5500 - 6400rpm、最大トルクは62.2kgm/1750 - 4500rpmだ。

ハイブリッド仕様は、このエンジンに2基のモーターを追加。主に低速用が91ps、26.6kgm、高速用が86ps、28.5kgmのスペックだ。この結果、アクティブハイブリッドX6は、トータル出力480ps、79.5kgmという圧倒的パワーを獲得。BMWは「量産ハイブリッド車で最強のパワー」と語る。

この大パワーは、3つの遊星ギアと4つのマルチプレートクラッチで構成する「7速ツーモードアクティブトランスミッション」(ECVT)と4WDの「xドライブ」を介して路面に伝えられ、0-100km/h加速5.6秒、最高速250km/h(リミッター制御による)の卓越したパフォーマンスを発揮する。

2次電池はリチウムイオンではなく、液冷式の高圧ニッケル水素バッテリーで、荷室フロア下にレイアウト。蓄電容量は2.4kWhにとどまる。それでも、車両重量2.5tに迫るヘビー級のX6を最大約2.6km、最高速60km/hでゼロエミッション走行させる。アイドリングストップや回生ブレーキも装備された。

アクティブハイブリッドX6の燃費は正式発表されていないが、BMWは「50iグレードの約20%増し」と公表していることから、欧州複合モード燃費は 9.6km/リットル程度と予想される。また、CO2排出量は50iグレードの299g/kmから、231g/kmへ、約23%改善。排出ガス性能はユーロ5と米国のULEV2に適合する。

外観上からハイブリッド車を見分ける特徴は少なく、フロントドアやテールゲートのトリムバーが、エコをイメージさせるブルーウォーターメタリックで仕上げられる程度だ。

アクティブハイブリッドX6は、9月のフランクフルトモーターショーで正式発表。9 - 12月期に発売される。欧州ではディーゼルが主流なので、メイン市場は北米ということになりそうだ。

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